FRP光硬化内面補修工法
(FRP内面補修工法<熱硬化>)
 
・仕上げ厚さ   本工法は部分補修工法のため、補修範囲としては、既存管に
クラック等損傷は発生しているが、既存管は土圧に十分耐える
ことは可能であり、クラック等の損傷部分から地下水が補修材
に作用する状態のみを想定している。
このため、本来であれば仕上げ厚さの算定方法は、ASTM F
1216(チェモシェンコ公式)により求められるが、部分補修工法の
ため、既設管渠の補修後の断面欠損や流下能力の影響を考慮し、
仕上げ厚さ2.0〜3.0mmとしている。
ただし、補強材の追加により強度の増強は可能である。
・補修材   ガラスクロス、不繊布(耐酸性ガラスクロス有り)

・樹脂
 
熱硬化樹脂

 
耐食性に優れているエポキシアクリレート樹脂(ビニルエステル樹脂)
に硬化材(328E)等を現場で配合。
*主剤(エポキシアクリレート樹脂) SY-630WT、SY-629T、SY-628
*硬化剤(328E) *促進剤(D) *硬化調整剤(R)
*ナフテックスコバルト
 光硬化性樹脂   耐食性に優れているエポキシアクリレート樹脂(ビニルエステル樹脂)
に光硬化開始剤を配合

*光硬化開始剤: 波長300〜400mmの紫外線(UV)領域で
            強い吸光度を持つ硬化開始剤
・ソフトスリープ   (光硬化性樹脂含浸剤補強剤)
適切な品質管理のもとに工場で、補強剤に光硬化性樹脂を含浸させ、
紫外線遮光フィルムで包装されたもの。

(現場での樹脂の配合、積層、含浸を不用としている。)
     
注1) 設計曲げ弾性率   短期曲げ弾性率 規格値の1/2
FRP光硬化内面補修工法(FRP内面補修工法<熱l硬化>)規格値
短期曲げ弾性率 60,000kgf/cm2(5.9KN/mm2)
長期曲げ弾性率 30,000kgf/cm2
(設計曲げ弾性率)
  2) 試験結果   JIS K 7171 曲げ弾性率試験結果
平成14年2月15日 (財)建材試験センター
FRP光硬化内面補修工法
FRP内面補修工法(熱硬化)

  3) 建設技術審査証明

 

FRP光硬化内面補修工法:
   平成12年3月9日 第1201号(技術審査証明)
FRP内面補修工法(熱硬化):
   平成14年2月25日 第0106号(更新)

  4) 曲げ弾性率試験   「管更生の手引き(案)」に規定されているJIS K 7171を採用
している